車両用塗装関連技術、特許総合力トップは関西ペイント…パテント・リザルト

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車両用塗装関連技術 特許総合力トップ5
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パテント・リザルトは4月24日、日本に出願された車両用塗装関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果をまとめた。

自動車製造における塗装プロセスは非常に長い工程からなり、またVOC(揮発性有機化合物)の排出が多いことから、コスト面、環境面から改善が求められている。近年ではさまざまな企業からこれらの課題を克服する技術が提案されている。

今回の調査では車両用塗装関連技術の特許を広く集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。

その結果、「総合力ランキング」では、1位 関西ペイント、2位 日本ペイントと、塗料業界国内2強が総合力ランキングでも2強となった。

総合力1位の関西ペイントはウェットオンウェット法に関する特許に、2位の日本ペイントは電着塗装関連に注目度の高い特許が多い点に特徴がある。

自動車製造ラインの一部である車両用塗装の技術は、完成車メーカーと塗料メーカーの共同開発が盛んで、非常に多くの共同出願が見られる。両社とも特にトヨタ自動車との共同出願が多くなっている。本田技研工業、日産自動車、トヨタ自動車の3社に大きな差は見られないが、マツダは日本ペイントとの共同出願が非常に多く、ダイハツ工業は関西ペイントのみと共同出願を行っている。

《纐纈敏也@DAYS》

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