アジア歴訪の一環として米国のバラク・オバマ大統領が、4月26-28日の日程でマレーシアを訪問するが、各方面から反対の声が出ている環太平洋経済連携協定(TPP)の締結圧力をオバマ大統領が加えてくる可能性があるとし、野党議員らが反対を主張している。
マレーシア社会党(PSM)と野党連合・人民同盟(PR)のリーダーは22日、オバマ大統領の訪馬は、TPPを進展させる狙いがあり、ナジブ・ラザク首相が署名拒否できないようになると主張した。
PSMはプレスリリースの中で、オバマ大統領がマレーシアの前に日本を訪問する予定であることから、米国が日本と手を組んでマレーシアにTPP署名への圧力を与える可能性もあると指摘。米国が日本に対してTPP署名を促した場合、TPP締結が早まる可能性もあるとしている。また、日本が米国側につけば、オバマ大統領がナジブ首相に対して「TPP交渉でマレーシアが今後も敏感な問題についての要求を続けるのであれば、チャンスを逃すことになる」と脅す可能性があるとしている。