トヨタ自動車は4月21日、新開発エンジンを搭載し、外観デザインも大幅に変更した『ヴィッツ』を発売した。月間8000台の販売を計画している。
ヴィッツは2010年12月に全面改良して以来の、いわゆるビッグマイナーチェンジとなった。同日、東京での商品説明会に出席した製品企画本部の開発責任者、金森善彦チーフエンジニアは「燃費性能の大幅な向上や内外装の一新など、通常のマイナーチェンジの規模を大幅に超えた。このクラスでは最良のバランスが取れたクルマに仕上がった」と強調した。
世界最高レベルの熱効率を達成した新開発1.3リットルエンジン搭載車の燃費は25.0km/リットルと、従来の同等モデルに比べ約15%の改良となった。このグレードはエコカー減税制度で免税対象となる。
金森氏は顧客層について「軽自動車からアップグレードされる方や、逆に登録車のミニバンなどからダウンサイジングする方など幅広く獲得したい」と語った。軽自動車との競合については「本来の乗り心地などだけでなく、燃費も相当改善したので十分なアドバンテージをもった」と話した。