割り込んできたクルマを避けようとして軌道進入、路面電車が追突

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17日午後0時35分ごろ、熊本県熊本市中央区内の県道(併用軌道)で、軌道内に進入してきた乗用車と、後ろから進行してきた熊本市交通局の路面電車が衝突する事故が起きた。電車は脱線したが、乗客乗員約20人にケガはなかった。

熊本県警・熊本北署によると、現場は熊本市中央区新市街付近で片側2車線の直線区間。道路中央部に熊本市交通局の路面電車が走行する軌道敷が設置されている。乗用車は第2車線を走行していたが、隣車線から割り込んできたクルマを回避しようと軌道内に進入したところ、後ろから同方向に進行してきた路面電車(健軍町発/田崎橋行き、2両編成)と衝突した。

路面電車は衝突の弾みで前部車両が脱線。乗客乗員約20人にケガはなく、クルマを運転していた宇城市内に在住する68歳の男性も無事だった。警察ではこの男性から往来危険容疑で事情を聞いている。

聴取に対して男性は「衝突を回避しようと急ハンドルを切った。路面電車の接近には気づいていなかった」などと供述しているようだ。この事故の影響により、路面電車は一部区間が約2時間30分に渡って運休し、約1600人の足に影響が出た。

《石田真一》

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