本田技術研究所二輪R&Dセンター長を務める野村欣滋取締役常務執行役員は4月16日、茨城県大洗町で報道陣と懇談し、今後2年かけて二輪車の燃焼効率を現在の30%から35~40%にまで引き上げる方針を明らかにした。
野村常務は「よりいろいろな人に乗って頂くために業界ナンバーワンの燃費を絶えずキープできるような技術を仕込んでいく」とした上で、「四輪が燃焼効率40%を目指しているので、二輪も35~40%までいきたい」と述べた。
その一方で「2輪の場合、お客様に買って頂ける価格というのがある。燃費が良くてライフサイクルでベネフィットがお客様にあるというパッケージになればどんどんだしていくが、やはり車の値段を上げていくとお客様に逃げられるというのは日本で学んでいるので、そことの兼ね合い」とも指摘した。
さらに「40%というとかなりハードルが高いので、1年でできるというほど甘くはないという認識はある。2年ぐらいで何とかきっちり造って3年後には(商品として)出すことを目指したい」との見通しをしめした。