【スーパーフォーミュラ 第1戦】ロッテラーが全セッション首位という強さで開幕ポールを獲得

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左から予選2位のカーティケヤン、ポールのロッテラー、3位の中嶋一貴。
  • 左から予選2位のカーティケヤン、ポールのロッテラー、3位の中嶋一貴。
  • ポールを獲得したロッテラー。
  • 中嶋一貴は予選3位。
  • 予選2位のカーティケヤンは、ペナルティにより5番グリッドへと降格。
  • 前年王者の山本尚貴は予選9位。
  • ダンディライアン勢は武藤英紀(手前)が予選10位、野尻智紀(奥)がホンダ勢最上位となる8位。
  • 開幕戦の予選はドライコンディションに恵まれた。
  • ピットウォークには多くのファンがニューマシンを見るために詰めかけた。

全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)の新時代到来を告げるシーズンが開幕。12日、三重県・鈴鹿サーキットで開幕戦の公式予選が実施され、アンドレ・ロッテラーがポールポジションを獲得した。

ダラーラ製の新型ワンメイクシャシー「SF14」への刷新年であり、トヨタVSホンダのエンジン対決も直噴2000cc直4ターボ(燃料リストリクター機構付)で競う新章突入となるシーズンが、ついに幕を開けた。ドライコンディションのもと、11チーム19台が臨んだ3段階ノックアウト方式の予選では、3年ぶりの王座を目指すロッテラー(#36 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)がQ1~Q3オールトップタイムという充実ぶりでポールをゲット。ロッテラーは前日午後の練習走行と当日朝のフリー走行でもトップタイムをマークしており、パーフェクトゲームでのポール獲得となった。

「シーズンをいいかたちでスタートできた」と言うロッテラー、実はQ3でポールを決めたタイム(1分37秒022)よりも、その前のQ2でのトップタイム(1分36秒996)の方がわずかに速かったが、「Q3のアタックではスプーンカーブのふたつ目で小さなミスがあった」とのこと。それでもトップの座を手放さずに全セッション首位でのポール獲得劇を果たし、「(チームメイトの中嶋)一貴も強いところを見せているし、このニューカーに対するチームとしてのポテンシャルの高さがある」と語る表情からは手応えの確かさが窺えるところだ。

予選2位は、元F1ドライバーで日本のトップフォーミュラには13年ぶりの復帰となったインド出身選手、ナレイン・カーティケヤン(#20 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)。しかしカーティケヤンは朝のフリー走行中に他車の妨害をしてしまった件により、予選開始前から3グリッドダウンのペナルティが決定していた。よって決勝は5番グリッド発進ということになる。予選3位の中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)が2番グリッドに繰り上がり、TOM’Sが最前列独占のかたちに。2年ぶりの王座を目指す一貴は「アンドレのレースペースの速さに食いついていきたいですね」と、手強い僚友とのフロントロー対決を見据えている。

予選4位はジェームス・ロシター(#3 KONDO RACING/トヨタ)、同5位はジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)で、彼らは3~4番グリッドに繰り上がってスタートする。なお、開幕前テストからのトヨタ勢優位の流れは開幕戦を迎えても変わらず。ホンダ勢では新人の野尻智紀(#40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が唯一のQ3進出を果たし、予選8位となったのが最上位だった。前年王者の山本尚貴(#1 TEAM 無限)はQ3進出ならず、予選9位(タイヤは全車ブリヂストン)。

43周、約250kmの開幕戦決勝レースは、明日(13日)の15時フォーメーションラップスタート予定となっている。

《遠藤俊幸》

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