フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは4月8日、新たに30億ユーロ(約4200億円)の協調融資(シンジケートローン)を確保したと発表した。
30億ユーロの協調融資の内訳は、期間5年が20億ユーロ、期間3年が10億ユーロ。10億ユーロの協調融資に関しては、1年間の融資期間の延長が2回可能なオプションが付く。
PSAプジョーシトロエンは2014年2月、中国の東風汽車(DFG)と資本提携すると発表。同社は2013年12月、米国の自動車最大手、GMとの資本提携を解消。その後、新たなパートナーとして、東風汽車との資本提携を選択した。
東風汽車とフランス政府が、30億ユーロ(約4200億円)の増資の一部を引き受ける形を取り、東風汽車がPSAプジョーシトロエンに資本参加。これで、東風汽車のPSAへの出資比率は、フランス政府と同じ14%に。
今回の30億ユーロの協調融資の確保によって、PSAプジョーシトロエンは財務体質の不安解消に向けて、動きを加速させると見られる。