マツダが4月3日、『アテンザ』と『アクセラ』のエンジン制御コンピュータに不具合があるとして、国土交通省に届け出たリコール(回収・無償修理)。このリコールが、全世界に波及している。
今回のリコールは、エンジン制御コンピュータの不具合によるもの。マツダによると、「i-ELOOP」(減速エネルギー回生システム)のキャパシタ故障判定プログラムが不適切なため、キャパシタが正常でも故障と判定し、オルタネータの発電を停止して、充電警告灯が点灯。ディスプレイに、「充電システム異常」と表示される場合があるという。
この状態で走行を続けると、バッテリーの電圧が低下。段階的にエンジン警告灯が点灯し加速不良となり、最悪の場合、エンジンが停止して再始動できなくなる恐れがあるとしていた。
日本国内でリコールの対象となるのは、アテンザとアクセラ。2012年10月から2014年1月かけて生産された2万7627台が該当する。マツダは、「エンジン制御コンピュータのキャパシタ故障判定プログラムを書き換える」と説明。
このリコールが全世界に波及。マツダによると、欧州で約3万8000台、北米で約6500台など、全世界では約8万8000台がリコールの対象。海外市場では、一部の『CX-5』も含まれるという。