【アルファロメオ ミト コンペティツィオーネ 試乗】活き活きと若い走りが健在…島崎七生人

試乗記 輸入車
アルファロメオ・ミト コンペティツィオーネ
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盾型グリルにクロームの“縁取り”が付いたこと。最新のアルファロメオ『ミト』の外観上の変更点である。よく観察すれば、まさしく後付けで、内側の6本の横桟やエンブレムまわりは何ら手直しされていない。

けれど小さなことだが、グリルが縁取られて、正面視の表情がよりクッキリした。1997年に『GTV』に3リットルのV6が載った際も同様の事例(=縁取りの追加)があった。が、このときはグリル内部もパターンを格子からメッシュに変更(その後、グリル自体を天地に大きくした“悲しい”フェイスリフトが断行されてしまったけれど)。『ミト』の場合、『8C』イメージの基本のデザインには手を入れず、ごくごく控えめな化粧直し…といったところだろう。

試乗車は現行2グレードの上級仕様「コンペティツィオーネ」だったが、嬉しいことに従来オプション設定だったレザーシートが標準に(アルファロメオ・オーナーには“いつもの香ばしい薫り”がおなじみのFrau製だ)。またインテリアでは、インパネのアッパーフェイシアの切り返し部分の表情が変更された。新しい、目の細かなIDシボ調で、従来のやや目に煩かったカーボン調パターンより落ち着いた雰囲気になっている。

走りは相変わらずの“若い”感じだ。現代的な6速TCT(デュアルクラッチ)、アイドリングストップを採用。しかしエンジンフィールといい、足のマナーといい、活き活きとしたスポーツ感を前面に出した設定。1.4リットル・インタークーラーターボ(135ps/19.4または23.5kgーm)は“dnaスイッチ”でエンジン特性等が変えられるが、“n”ではいかにもクルマが不満げで、“d”でこそ突き抜けて本領を発揮する。減衰力可変式ダンパー採用のサスペンションも、走り込むに連れ、クルマを思いのままに振り回せる…そんな味わい。爪先立ってストロークを使うコーナリング姿勢など「ああ、アルファロメオだな」と実感させてくれる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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