春の行楽シーズン間近、定番ドライブ立ち寄りスポットとなった「道の駅」のLTE接続率…auがトップ

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全国「道の駅」(1004カ所)でのLTE接続率とダウンロード速度の平均値
  • 全国「道の駅」(1004カ所)でのLTE接続率とダウンロード速度の平均値
  • エリア別「道の駅」でのLTE 接続率とLTE接続数

度重なる大雪に見舞われた今年の冬だったが、ここ数日は気温も上がり、春の到来を予感させる。今週末には3連休を控えており、花見や卒業旅行などをかねてドライブ旅行の計画を立てている人も多いだろう。ドライブには休憩も重要だが、定番の立ち寄りスポットとして人気を博しているのが「道の駅」だ。

現在、「道の駅」は全国で1014か所。単なる休憩施設ではなく、近年は地元の農水産物を直売する施設が増えているなど、ご当地ならではの催し物や名物を取りそろえているところも多い。しかし、「道の駅」は過疎地に立地していることが多く、通信環境はこれまで良好とは言えなかった。

それを受けて先日、日経BPイノベーションICT研究所が、「道の駅」における「LTE接続調査」を実施。iPhone 5sを使用し、現在開業している全国の「道の駅」1004か所でLTE接続を行った調査結果を発表した。

調査結果によると、LTE接続率が最も高かったのはauの91.7%(921か所)、ドコモは74.2%(745か所)、ソフトバンクは52.5%(527か所)だった。また、3Gを合わせた接続率では、ドコモが99.9%、auが99.6%とほぼ100%だったのに対し、ソフトバンクが97.7%だった。

また、LTE通信のダウンロード速度はauが26.41Mbps、ドコモが19.88Mbps、ソフトバンクが14.01Mbps。一方、アップロード速度はauが7.20Mbps、ソフトバンクが5.18Mbps、ドコモが4.13Mbpsとauの通信スピードが他のキャリアを圧倒した。

エリア(地域)別で見ると「首都圏」「北陸」ではauが100%、ほかの地域でも「中国」を除いてauが他の2キャリアを上回った。ドコモは中国で強く、3キャリア中唯一の接続率100%となった。auが高い接続率を達成できている理由としては、遠くまで電波が届く性質を持つ800MHz帯のLTE基地局の設置数が多く、山間部などに多い「道の駅」での好結果につながったものとみられる。

ドライブの休憩スポットとして人気の「道の駅」だが、休憩中にスマートフォンやタブレットで情報収集したりSNSで息抜きをすることも多いだろう。だがスマートフォンで次の行き先を検索しよう、あるいは撮った写真をSNSにアップしようと思ったら、なかなかネットに繋がらない、ということも起こりうる。また、最近ではGoogleマップをはじめとして、スマートフォンを通信ナビゲーションとして利用するドライバーも多いだろう。こうしたキャリアによる接続率にばらつきがあることも知っておいたほうが良さそうだ。

《纐纈敏也@DAYS》

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