【スズキ ハスラー 試乗】アクティブ心をくすぐるデザインと足ごたえ…岩貞るみこ

試乗記 国産車
スズキ・ハスラー
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いまさら私が力説するまでもなく、『ハスラー』のデザインはいい。節約づかれではしゃぎたい人と、節約に拍車がかかり自然派へ傾倒した人の気持ちをわしづかみだ。

色によって表情を変えるところもうまい。真のアイドルになるためには、子どもからオジサンにまで愛されないとダメだというが、受け皿の広さはその素質十分である。ドアを開けてのインテリアもうまい。色使いのバランス感覚は絵心のカケラもない私でさえ、うーむと感嘆する。

ベースは『ワゴンR』。でも、アクセルを踏むと、その手ごたえの違いに気付く。かるくするりと加速していたワゴンRに対して、一瞬、ふくんだような手ごたえ、いや、足ごたえ。クルマが走るのではなく、自分で走らせる感がある。セッティングは同じというけれど、これはタイヤの差なのか?ともあれ、アクティブ心をくすぐるデザインには、このくらい操作感が実感できるほうが好ましいことに、まちがいない。

後部座席も広いし、乗り降りもしやすい。うまいのは、ラゲッジスペースのあしらい。アウトドア嗜好でも使いやすいように、ラゲッジ、及び、後部座席の背もたれを倒して広がるスペースは、汚れをふきとりやすいつるつる表面になっている。スーパーの袋はすべるじゃん、と、言うなかれ。スーパーの駐車場でウォッチングしていると、その8割くらいは後部座席に乗せて、ラゲッジは使わないのだよ。ラゲッジに入れるのは、自転車とか、自転車とか、自転車とか(くどい)。遊び道具を入れるときに、つるつるが気に入らない人は、毛布の一枚でもひいてほしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「ハチ公物語」「しっぽをなくしたイルカ」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。最新刊は「法律がわかる!桃太郎こども裁判」(すべて講談社)。

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