防犯カメラ映像と付着した血痕のDNA鑑定で特定、ひき逃げ容疑者を逮捕

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昨年12月、福岡県福岡市博多区内の国道3号で発生した死亡ひき逃げ事件について、福岡県警は5日、篠栗町内に在住する28歳の男を自動車運転過失致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。現場近くの防犯カメラ映像から車両を特定したという。

福岡県警・博多署によると、問題の事故は2013年12月6日の午前5時ごろ発生している。福岡市博多区吉塚8丁目付近の国道3号(片側3車線、現場に横断歩道や信号機なし)で、徒歩で道路を横断していた45歳の男性に対し、交差進行してきた原付バイクか接触。路上に倒れた男性はバイクに続いて走行してきたクルマ3台に次々とはねられ、現場で死亡が確認された。

男性をはねたクルマのうち、1台目と3台目が現場から逃走。警察では付近に設置されていた防犯カメラ映像の分析を進めていたところ、3台目を今年1月までに特定し、運転していた61歳の男をひき逃げ容疑で書類送検していた。

さらに分析を続けた結果、篠栗町内に在住する28歳の男が関与したと判断。男が使用していた乗用車の底部に血痕が付着していたことを発見し、DNA鑑定を進めたところ、これが被害者のものと一致したことから、5日までに自動車運転過失致死などの容疑で逮捕している。

死亡した男性は男のクルマが致命傷を与えたとみられているが、聴取に対して男は「よくわからない」などと供述しているようだ。警察では引き続き事故の経緯を詳しく調べる方針だ。

《石田真一》

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