ドイツの高級車メーカー、アウディが3月4日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー14で初公開した新型『TT』。会場では、同車の高性能なコンセプトカーが、サプライズで披露された。
アウディがジュネーブモーターショー14において、予告なしに公開したのは、『TTクワトロ・スポーツコンセプト』。サーキット走行を楽しむ顧客に向けて、新型TTの高性能仕様を提示した1台となる。
エンジンは、新型アウディ『TTS』用の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」がベース。ノーマル状態で、最大出力310ps、最大トルクは38.7kgmを引き出すこのエンジンを、徹底的なチューニングにより、最大出力420ps/6700rpm、最大トルク45.9kgm/2400-6300rpmまで引き上げた。
リッター当たり210psという驚異的なパワーを獲得。アウディによると、リッター当たりの出力は、2001年のルマン24時間耐久レースを制したアウディ『R18』を凌ぐという。
また、TTクワトロ・スポーツコンセプトは、一部装備を省くなどして軽量化を推進し、車両重量は1344kgとした。トランスミッションは、デュアルクラッチのSトロニック。駆動方式は4WDのクワトロ。0-100km/h加速3.7秒という優れたパフォーマンスを実現する。
外観は、角度調整式の大型リアスポイラーやCFRP製ディフューザー、大型化されたグリル、30mm拡幅されたワイドフェンダーなどが迫力を演出。足回りも強化。室内はアルカンターラで仕上げられ、バケットシートや4点式シートベルトなどが装備されている。