岩泉線廃止後の代替路線バス、JR東日本が概要発表

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JR東日本盛岡支社は岩泉線の廃止代替路線バスの概要を発表。写真は告知の資料
  • JR東日本盛岡支社は岩泉線の廃止代替路線バスの概要を発表。写真は告知の資料
  • JR東日本盛岡支社は岩泉線の廃止代替路線バスの概要を発表。写真はバスの路線図。色分けされているのは5つに分かれた運賃ゾーン
  • 岩泉線の終点・岩泉駅で発車を待つ普通列車(2006年9月)。当初は11月9日の廃止が予定されていたが、このほど廃止日を4月1日に繰り上げることがほぼ決まった。
  • 土砂災害で運休が続く岩泉線の終点・岩泉駅(2006年9月)。当初は11月9日の廃止が予定されていたが、このほど廃止日を4月1日に繰り上げることがほぼ決まった。

JR東日本盛岡支社は2月27日、3月末で運行を終了する岩泉線(茂市~岩泉間)に代わり翌4月1日から運行される路線バス「岩泉茂市線」の概要を発表した。

バスは東日本交通(岩手県岩泉町)が運行。路線は茂市~岩泉病院間で、停留所は31カ所設置され、多くは既存の岩泉町民バスと共用となる。停留所以外でも乗降が可能なフリー乗降区間も一部に設定される。

1日に上下各4本(上り始発は和井内~茂市駅間の区間運転)が運行され、全線の所要時間は約1時間半。運賃は全線を乗り通した場合760円で、茂市駅~和井内間を除きA~Eまで5つのゾーンに分かれており、同一ゾーン内での乗り降りは一律140円となる。

岩泉線は、山田線の茂市駅(宮古市)から分岐して岩泉駅(岩泉町)に至る38.4kmのローカル線。2010年7月31日、土砂崩れによる脱線事故が発生して全線が不通となった。復旧に約130億円の費用がかかること、1日1kmあたりの平均通過人員(輸送密度)が46人(2009年度)と極めて少ないことから、同社は廃止の方針を発表。沿線自治体の合意を受け、2013年11月に廃止を国交省に届け出た。

当初の届出では廃止日を2014年11月9日としていたが、今年1月に国交省が廃止日の繰り上げを認めた。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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