メーカー支援度強まり激戦のGT300に、体制充実のBMW新チームが誕生

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2014年のGT300を戦う「BMW Sports Trophy Team Studie」。
  • 2014年のGT300を戦う「BMW Sports Trophy Team Studie」。
  • カラーリングも“BMWワークス的なイメージ”が強い。
  • BMWのワークス待遇といってもいい新チームがGT300クラスに誕生。
  • チーム代表兼監督の鈴木康昭氏。
  • マシンカラーリングが公開された瞬間。
  • BMWワークスドライバーのヨルグ・ミューラーがGT300にシリーズ参戦する。
  • 左からハリス社長、ミューラー、荒。
  • 発表会は多くの報道陣で賑わった。

17日、今季のSUPER GTシリーズ/GT300クラスに参戦する「BMW Sports Trophy Team Studie」の体制発表会が実施され、ヨルグ・ミューラーと荒聖治(あら・せいじ)のドライバーコンビ、そしてチームがBMWジャパンの支援を受けて戦うことが発表された。

近年、ドイツ勢を中心に“メーカー支援”の度合いが高まってきているGT300クラスだが、それを象徴するかのような体制発表会となった。会場は東京駅近くのグラントウキョウ・サウスタワー内「BMW Group Studio」。これは、BMW日本法人「ビー・エム・ダブリュー株式会社」(通称BMWジャパン)のヘッドオフィスが入る同タワーの1Fに設けられたBMWのブランド発信ゾーンであり、同社のアラン・ハリス社長も発表会に出席と、このチームに対するBMWジャパンのコミットメントの深さを示す要素満載であった。

ハリス社長は自身の若き日のモータースポーツ参戦経験も交えながら、「コラボレーションパートナーとしてBMW Sports Trophy Team Studieを支援させていただくことを嬉しく思います。強力なドライバーと、良いエンジニアリング体制、そしてプレミアムなスポンサーの方々が揃い、成功を期待しております」との旨を語り、チームとともに勝利を目指す意思、そしてチームとのコラボレーションを日本におけるBMWブランドのさらなる存在感向上に繋げたい意向を表明した。

BMW Sports Trophy Team StudieはBMWジャパンおよびドイツ本国からの技術サポートを得つつ、シーズンを戦う。マシンは2014年仕様の「BMW Z4 GT3」で、タイヤはヨコハマ(3月上旬に富士スピードウェイでシェイクダウン予定とのこと)。

ハリス社長言うところの「強力なドライバー」は、まずBMWのワークスドライバーであるミューラー。そしてもうひとりがル・マン24時間レース総合優勝の実績を誇る荒と、まさしく強力なコンビが誕生している。

BMW Sports Trophy Team Studieのチーム代表兼監督を務めるのは鈴木康昭氏。鈴木氏は、BMW専門店でチューニングやドレスアップ等を取り扱う「Studie」の代表取締役である。BMW Z4でのGT300クラス参戦といえば、近年は2011年にタイトルを獲得するなどした“GSR初音ミクBMW”の活躍が広く知られるが(GSR=GOODSMILE RACING)、Studieは昨年までGSR & Studie with Team UKYOとして同陣営に参画していた。そこから今季はStudieが独立し、BMWジャパンと共同でつくった新チームがBMW Sports Trophy Team Studie、という図式になる。なお、GSR 初音ミクBMWは今季もGSR & Team UKYOから参戦を継続することが決まっており、BMW勢という見方をしても、戦力増強が成された格好だ。

ホンダCR-ZやスバルBRZ、そしてメルセデスにアウディ、ポルシェといったドイツ勢も参戦し、GT300クラスは今季も多士済々の様相。2014年SUPER GTシリーズは4月5~6日に岡山国際サーキットで開幕する。

《遠藤俊幸》

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