西鉄、福岡~太宰府間に急行…和風ラッピング車「旅人」も運転

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3月22日から運用を開始するラッピング車「旅人-たびと-」のイメージ。名称は第39代太宰府天満宮宮司・西高辻信良さんが命名した。同時に西鉄福岡(天神)~太宰府間を結ぶ急行の運転も始まる。
  • 3月22日から運用を開始するラッピング車「旅人-たびと-」のイメージ。名称は第39代太宰府天満宮宮司・西高辻信良さんが命名した。同時に西鉄福岡(天神)~太宰府間を結ぶ急行の運転も始まる。
  • 「旅人-たびと-」6号車の側面イメージ。「日本画風の“和”の世界観」を意識したデザインにするという。
  • 先頭車(1・6号車)の最前列シート6カ所・12席は、梅文様をデザインした特別仕様シートにする。

西日本鉄道(西鉄)は1月30日、西鉄福岡(天神)発太宰府行きの急行列車を新設すると発表した。3月22日から運行を開始する。あわせてラッピング車「太宰府観光列車『旅人-たびと-』」も導入する。

途中停車駅は薬院・大橋・春日原・下大利・西鉄二日市・西鉄五条の各駅。平日は西鉄福岡(天神)駅を9時46分・10時16分・10時46分に発車する3本、土曜・休日は9時46分・10時17分・10時47分・11時17分・11時47分発の5本運転する。全体の所要時間は最速で約27分。

太宰府行き急行の運行開始と同時に導入される「旅人-たびと-」は、車両の内外装に「太宰府一色」のラッピングを施したもの。名称は第39代太宰府天満宮宮司の西高辻信良さんが命名した。

車体外板は「太宰府名所巡り」をテーマに太宰府天満宮や九州国立博物館、だざいふ遊園地など太宰府の観光スポットを「日本画風の“和”の世界観を意識しながら清楚で上品に表現」。車内は「開運への願いを意味する和文様」をあしらったデザインとし、「学業=梅」「健康長寿=亀甲」「縁結び=貝合わせ」など六つの「願い」をアレンジするという。

また、車内には太宰府の観光パンフレットや物産品を展示するディスプレイキャビネットと、観光客や子供向けの乗車記念スタンプ台も設置する。

「旅人-たびと-」は3月22日の西鉄福岡(天神)9時46分発の太宰府行き急行から運用を開始する予定。特別料金は不要で、通常の運賃で利用することができる。原則として福岡(天神)9時46分発の太宰府行き急行として運行し、その後は太宰府~西鉄二日市間の普通列車として平日は10往復、土曜・休日は13往復運行する。

太宰府急行と「旅人-たびと-」の運転開始にあわせてダイヤ改正も実施する予定。詳細は2月下旬頃に発表する。

《草町義和》

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