7日~10日までラスベガスで開催中のCES2014で、米国のパソコン電子部品メーカーNVIDIAは、同社のVCM(Visual Computing module)という電子基板を使用した3つのシステムを数年中にアウディに供給することを発表した。
3つのシステムは、インターネット対応インフォテイメント・システムと、自動車用タブレット端末と、デジタル・インストルメント・パネル。これらのシステムにはNVIDIAのVCMが搭載される。VCMとは具体的には、NVIDIAのプロセッサIC『Tegra』やメモリなどの電子部品を実装した電子基板になる。
今回発表されたインフォテイメント・システムは、Tegra 3を搭載したVCMをベースに改良したもので、Tegraの演算処理能力の向上で性能が従来の2倍になって、『Google Earth』と『Google Street View』を利用したナビゲーションシステムは継承される。
2番目の自動車用タブレット端末は、『Smart Display』という商品名で、Tegra 4ベースのVCMを搭載している。10.2インチサイズのディスプレイを備えており、自動車の走行中に生じる振動や衝撃に耐え得る堅牢な構造になっている。リアシートで使用するように設計されており、着脱が可能で車内のオーディオやビデオとシームレスに繋がる。
3番目のシステムであるデジタル・インストルメント・パネルは、Tegra 3ベースのVNMを搭載しており、12.3インチの高画質ディスプレイで運転者に情報を表示する。このデジタル・インパネは2015年モデルのアウディ『TTスポーツクーペ』に搭載される予定になっている。運転手の好みでインパネの表示内容をカスタマイズすることができる、という。