JR東日本とJR西日本の2社は12月12日、2015年春の開業が予定されている北陸新幹線長野(長野市)~金沢(金沢市)間に並行する在来線の廃止を国土交通大臣に届け出た。
整備新幹線の建設にあたっては、原則として新幹線開業後の並行在来線の経営をJRから分離して第三セクターなどが経営を引き継ぐことになっており、鉄道事業法上はJRが並行在来線の廃止を届け出て、第三セクターなどが鉄道事業の許可を申請する必要がある。
12月6日には、長野県のしなの鉄道、新潟県のえちごトキめき鉄道、富山県のあいの風とやま鉄道、石川県のIRいしかわ鉄道が各県内の並行在来線の鉄道事業許可を申請しており、JR2社はこれを受けて鉄道事業の廃止を届け出た。
JRによる鉄道事業の廃止区間は、JR東日本が信越本線長野~直江津(新潟県上越市)間75.0km、JR西日本が北陸本線直江津~金沢間177.2kmで、計252.2km。廃止予定日は北陸新幹線長野~金沢間の開業予定日としている。