先日、やらせが発覚して問題となったフジTVのバラエティ番組「ほこ×たて」。金属×ドリルなどの名勝負は、日本の工業技術力の高さを端的に表していただけに、番組終了となるのは非常に残念に思っていた。
ハイウェイテクノフェア2013で、そんな「ほこ×たて」で活躍した道路設備を発見した。それは「ポストフレックス」である。
道路上の境界などに設置されているポールの中でも抜群の耐久性を誇るこの商品、改めてVTRを見せてもらって、その強靭さに感心した。シビックのレーシングカーで轢いても、ロードローラーで押し潰しても、ターミネーターのように起き上がる。
秘密は素材と独特の断面形状にあるという。通常のポールはウレタンゴム製なのに対し、ポストフレックスはポリウレタン製でより引き裂きに強い。さらに凸型を丸めた独自の形状が、復元性を強めているのだとか。単なる円柱では強度も不足するので内部にゴム芯が入っているそうだが、それが曲がった時に外側のウレタンゴムを圧迫することも、むしろ耐久性を落とす原因かもしれない。ポストフレックスは凸型なので自立性が高く、内部が中空なのである。
しかも構造が簡素化されているので、価格も従来の円柱型ポールよりもずっと安い。低コストで耐久性高く、道路交通の安全を高めてくれるのだから素晴らしい。やはりこれも日本の工業技術が誇る優れモノ製品なのであった。