ランボルギーニは、名古屋工業大学と提携をして炭素繊維強化プラスチック(略語:カーボンファイバー)製品の量産化に向けた、日本初の研究拠点を、同大学内に設置することを11月11日に発表した。
この研究拠点は、「日本オートモービル・ランボルギーニ先進複合材構造研究所」と名付けられ、ここでランボルギーニと名古屋工業大学がカーボンファイバー製品についての共同研究が行われる。
カーボンファイバーは、鉄の10倍の強度を持ち、重さはわずか4分の1と言われており、軽くて丈夫なカーボンファイバーの最新技術を持つランボルギーニの開発リーダー、フェラボリ・パオロ所長を教授に招き、自動車、航空機産業が集積する中部地方を中心に、国内の企業と連携して、自動車、航空機からゴルフクラブや釣りざおなどの身近な商品まで、幅広い分野への応用を目指すとのこと。
ランボルギーニは、1985年からカーボンファイバーの研究に着手しており、 ランボルギーニ本社の敷地内には、専用の工場も設置している。
フェラボリ・パオロ所長は『製造業が集積する名古屋を拠点に、カーボンファイバーの技術を活用できる、あらゆる産業とのチャンネルをつくりたい』と日本進出の意図を説明している。
名古屋工業大学の江龍修副学長は『カーボンファイバーは日本の産業に革命をもたらす国内企業との橋渡し役となり、製品開発につなげたい』と談話を発表した。