フィアット クライスラー ジャパンが11月23日より発売する新型『グランドチェロキー』は、ジープブランドのフラッグシップモデルだ。
1963年に『グランドワゴニア』を発売して以来、プレミアムSUVセグメントを先導してきたジープは、昨年過去最高のグローバル販売台数となる70万1626台を記録。日本においても前年比58%増、累計で2万3562台と販売は好調だ。
今回マイナーチェンジとなったグランドチェロキーは、8速オートマチックトランスミッションを全グレードに搭載し、オフロード性能を向上。エアサスペンション搭載モデル(リミテッド、サミット)では、車高を104mmほどの範囲で自由に変更することができ、乗降性や燃費アップをはかっている。
また、同車には雪上やぬかるみなど、あらゆる地形に対応するセレクテレイン トラクションコントロールシステムを搭載。エクステリアデザインは同車の特徴的な7スロットグリルに変更を加え、LEDライトを用いた。一方、インテリアには新たに3本スポークのステアリングを採用し、マルチビュークラスターディスプレイをより見やすくしている。
アジアパシフィック ビークルエンジニアリングディレクターのジョン・ボンザック氏は「アメリカに比べ日本ではオフロードでの需要はそれほど高くない。しかしオンロードでも雨や泥道など悪路を走行しなければならない状況はある。また、デザインの良さはどの国でも大切なこと。十分な性能とプレミアム感のある内外装でアピールしたい」と話す。
更に「セレクテレインをオートに設定することにより、車が路面に合わせた走行をしてくれるので、運転技術が高くない人も安心して乗ることが可能だ。センタースタックとクラスターのディスプレイに自分の見たい情報をセレクトできる点も合わせて、女性や若い人に気に入ってもらえるのではないか」と語った。