東京都立産業技術研究センターは「2013国際ロボット展」にロボットを展示。2020年の東京オリンピックに向け、これからロボット事業を強化していくという。
都産技研は2011年から本格的にロボット事業をスタート。目的は言うまでもなく都内の中小企業の育成で、2年間に4種類のロボットを中小企業と一緒に開発してきた。その一つが来場者に人気があった「日野おもてなしロボット」だ。
市の鳥カワセミをモチーフに日野市の中小企業と首都大学東京、そして都産技研が連携して製作したもので、外観は職人が匠の技を駆使して手づくりした。今年開かれた国民体育大会で展示したところ、非常に人気となり、現在デモンストレーションなどで活躍しているという。
また、中小企業のロボット事業を支援する目的で、ハードウェアとソフトウェアをモジュラー化した「T型ロボットベース」も製作した。これを利用すれば、簡単にサービスロボットをつくることができる。今回展示した4種のロボットもこれを利用して製作したそうだ。
「都内にはすばらしい技術を持った中小企業がたくさんあります。その技術を活かす形で一緒にロボットをつくり、東京都を活性化させたい」と都産技研の関係者は話し、「2020年の東京オリンピックはロボットたちでお・も・て・な・し」をキャッチフレーズに、現在、共同研究をしたい中小企業を募集している。