マレーシアにおけるデング熱発生件数が今年1月から11月2日まで2万9754件に上っており、前年同期比で50%増加している。ザ・サンなどが報じた。
スブラマニアム保健相は、マレーシアの気候変動により発生件数が増加していると述べた。デング熱媒介蚊生息地となる停滞水の撲滅がデング熱発生件数撲滅には効果的であるとコメントした。
もっとも発生件数が多いのはセランゴール州で、約1万5000件となった。ヒルミ・ヤハヤ保健副相によると、セランゴール州では16か所デング熱媒介蚊生息地があり、撲滅活動が実施されている。デング熱を媒介するネッタイシマカが繁殖するような環境を放置した土地の所有者には最大500リンギの罰金が課される。今年8月20日までの期間に全国で227万6271か所の調査が行われ、既に376万8000リンギの罰金が課された。
遺伝子を組み替えた媒介蚊を使ってデング熱を撲滅するプロジェクトについて、スブラマニアム保健相は検討段階であり、プログラムを実施する予定はまだないと明らかにした。