【ダイハツ タント 試乗】広さと実用性をさらに向上…島崎七生人

試乗記 国産車
ダイハツ タント
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49度から56度。新型タントのAピラーの角度は、従来型よりさらに立てられた。次回はいっそ90度か…と余談はさておき、拡大傾向の“モアスペース”市場に向け、“空間の広さ”にこだわった結果だ。

Aピラーが立ち全体とのバランスがとれたことで“箱らしさ”がより強調された。一方で室内は相変わらずとてつもなく広く、実は35mm短くなったホイールベースのネガはまったく感じない。短いボンネットは視界に入るし、水平デザインがより明確なインパネは、安定感、安心感がある。シフトも従来のコラム式よりずっと扱いやすく、新しい空調パネルは直感操作が可能。メーターもクッキリと見やすい。要するに、ただ広いだけではなく“自動車”としての基本も大事にされている、という訳だ。

ピラーをドアに内蔵した左側の広い開口部、フラットで広さをさらに拡大した後席足元も使い勝手を高めた。後席はスライド可能なのもいい。また今回はバックドアを樹脂化。これによりバム!と静かな閉まり音と、軽量のため閉める際に楽なこと、そして室内側に鉄板色がない見栄えのよさなど多くのメリットを生んだ。

走りも軽快。3気筒のNAエンジン(52ps/6.1kg-m)でも不満のない加速を示す。どれかのタイヤが持ち上げられるような場面でも、ボディのロール方向の揺れは少なめだ。

全10色のボディ色も、センスがよく上質感があり、どれも『タント』に似合う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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