イタリアの高級二輪メーカー、ドゥカティは10月7日、ブラジルで開幕したブラジルモーターサイクルショーにおいて、『1199パニガーレS・セナ』を初公開した。
この特別モデルは、伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナに敬意を示して開発。この世を去って20年となるタイミングで、彼の故郷のブラジルで発表された。ベースモデルは『1199パニガーレS』。アイルトン・セナのF1参戦回数にちなんで、161台が限定生産される。
アイルトン・セナは生前、ドゥカティのファンだったことで知られる。『モンスター900』と『851 Desmo』を所有。1199パニガーレS・セナでは、専用カラーを採用。これは1994年、アイルトン・セナがイタリアのドゥカティ本社工場を訪れ、特別発注したモデルと同じ色。後に、『916セナ』と呼ばれるこのモデルは、グレーを基調に、ホイールを赤で仕上げていたのが特徴だった。
1199パニガーレS・セナには、排気量1198ccのL型水冷2気筒エンジンを搭載。最大出力は195ps/10750rpm、最大トルクは13.5kgm/9000rpmを発生する。トランスミッションは6速DQS(ドゥカティ・クイック・シフト)。乾燥重量は166.5kg。なおカウルには、セナのロゴが入る。
ドゥカティ・ブラジルのRicardo Susini氏は、「過去にドゥカティが、このような特別モデルを発売したことはない。これはブラジル人にとって、誇りだ」とコメントしている。