CEATEC13のクラリオンブースではトラック用のアラウンドビューともいうべき安全走行支援システムが展示された。
もともと日産自動車のアラウンドビューシステムはクラリオンが開発、提供しているシステム。今回、両社の契約でクラリオンの商品展開が解禁されたため、クラリオンが出品に踏み切った。
クラリオンのトラック用安全走行支援システムの特徴は、トラックのパネルバンの車体に対応して160°の広角範囲をカバーできる視覚センサーを採用していることだ。トラックのパネルバンは、真四角で直立したパネルで構成されているために、アランドビュー機能を発揮するためには、従来より広角度の視野角を持った視覚センサーが必要となる。
クラリオンのトラック用安全走行支援システムでは、この広角視覚センサーをパネルバン車体の左側と後面の4か所に配置している。これは、右側はバックミラーで十分、見えないのは左側と後面であり、そこにアラウンド機能が欲しいという要望に沿ったものだ。
トラックドライバーは、何十台ものトラックが列をなして駐車している左右5cm程の余裕しかないスペースに駐車して、後面を荷受け台に隙間なくピッタリと寄せることが要求されることもあり、トラックドライバーの大きな作業負担になっていたそうだ。このトラック用安全走行支援システムがあれば、そんなトラックドライバーの強い見方になることが期待される。
このシステムのキモである広角視覚センサーは、写真のように少し無骨で頑丈そうな四角いケースに内蔵されてるが、これはトラックの実働環境を考慮して、防水、耐熱、耐衝撃性を保証するために必要となったという。