東京メトロ、銀座・丸の内・東西3線でダイヤ改正…最終列車の時刻繰り下げ

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銀座線上野駅に停車中の01系電車。11月のダイヤ改正では上野~浅草間を中心に増発を図る。
  • 銀座線上野駅に停車中の01系電車。11月のダイヤ改正では上野~浅草間を中心に増発を図る。
  • 丸ノ内線も銀座線と同時にダイヤ改正を実施。増発のほか新宿~中野坂上~荻窪間で最終列車の繰り下げを行う。
  • 東西線は12月にダイヤ改正を実施。こちらも増発と最終列車の繰り下げを行う。

東京地下鉄(東京メトロ)は9月19日、銀座線と丸ノ内線、東西線でダイヤ改正を実施すると発表した。朝ラッシュ時と夜間・深夜の列車を増発するほか、最終列車の時刻の繰り下げを一部の区間で実施する。

銀座線と丸ノ内線のダイヤ改正は11月1日に実施する。このうち銀座線は、平日の8~9時台に渋谷発上野行き4本と上野発渋谷行き6本について運転区間を渋谷~浅草間に拡大して浅草~上野間の増発を図る。丸ノ内線でも運転区間の拡大による増発が行われ、平日朝の池袋発新宿行き1本を荻窪行きに、新宿発池袋行き1本を荻窪発にそれぞれ変更する。

丸ノ内線では最終列車の繰り下げも実施。平日の池袋23時46分発の中野坂上行き最終列車を荻窪行きに延長し、中野坂上駅から荻窪駅への最終時刻を7分繰り下げる。荻窪駅には0時36分に到着し、同駅を0時47分に発車するJR中央線の豊田行きに接続して両線の接続を改善する。平日の池袋23時55分発の新宿行きも中野坂上行きに延長し、新宿駅から中野坂上駅への最終時刻を8分繰り下げる。

このほか、銀座線は平日の20~22時台に浅草発渋谷行き2本と上野発渋谷行き1本、渋谷発浅草行き3本を増発し、土曜・休日の8時台も浅草~渋谷間で3往復増発して運転間隔を現在の5分から4分に縮小する。丸ノ内線も平日21~23時台に池袋~荻窪間で3往復増発するほか、土曜・休日の8~9時台に池袋~中野富士見町間3往復、池袋~新宿間2往復の増発を図り、池袋~新宿間の運転間隔を現在の5分から4分に縮小する。これにより両線の赤坂見附駅での接続の改善を図る。

東西線のダイヤ改正は12月2日に行われる。平日は6時台の東陽町発三鷹行き1本と東陽町発中野行き1本の運転区間を拡大して西船橋発の普通列車とするほか、22~23時台も中野~西船橋間で2往復増発する。また、中野0時1分発の東陽町行き最終列車を妙典行きに延長し、東陽町駅から妙典駅への最終時刻を11分繰り下げる。土曜・休日も中野23時51分発の東陽町行きを妙典行きに延長し、東陽町駅から妙典駅への最終時刻を10分繰り下げる。

また、2014年度中には現在の中野発東葉勝田台行き最終列車の後に中野発西船橋行き普通列車を増発し、妙典駅から西船橋駅への最終時刻を繰り下げる計画が立てられている。この場合の西船橋着最終時刻は0時47分頃となり、同駅を0時54分に発車するJR総武線の津田沼行きに接続する。

東京メトロと東京都、国土交通省でつくる「東京の地下鉄の運営改革会議」は、7月30日に開かれた第1回会合で終電の延長など運行時間の拡大に取り組んでいくことで合意している。東京メトロは今回のダイヤ改正で実施する最終列車の繰り下げについて「(運営改革会議における)東京の地下鉄のサービスの改善・一体化施策の実現にも寄与する」としている。

《草町義和》

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