フランスの自動車大手、プジョーは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー13において、『308 Rコンセプト』を初公開した。
308 Rコンセプトは、同じくフランクフルトモーターショー13でデビューした新型『308』をベースに、高性能バージョンを提案したコンセプトカー。プジョーの高性能部門、プジョースポールが、内外装からメカニズム面まで、308をスポーティに仕上げた。
エクステリアは、赤を基本に黒を配したツートンボディカラーが目を引く。専用のエアロパーツやフルLEDヘッドランプも採用。「プジョーi-コクピット」と命名された運転席周辺は、小径ステアリングホイールなどにより、理想的なドライビングポジションを生み出す。
エンジンは、1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ。これは、プジョー『RCZ』の最強グレード、「RCZ R」から移植されたユニット。最大出力270ps、最大トルク33.6kgmを発生する。リッター当たりの出力は、ほぼ170ps。それでいて、CO2排出量145g/kmと、環境性能は良好。トランスミッションは6速MTとした。
車高は26mmダウンし、235/35R19サイズのワイドタイヤを装着。アルコン製のブレーキディスク径は、フロント380mm、リア323mm。フロントには、トルセンLSDが組み込まれた。
なお現時点では、308 Rコンセプトの量産計画は公表されていない。プジョーのMaxime Picatゼネラルディレクターは、「308 Rコンセプトは、さらに過激に、そしてプジョースポールならではの感覚を研ぎ澄ませたモデル」と語っている。