ドイツの高級車メーカー、BMWは9月10日、ドイツで開幕したフランクフルトモーターショー13において、『5シリーズ』の大幅改良モデルをワールドプレミアした。
現行5シリーズは、2010年に発表。デビューから3年が経過して、内外装を中心に、初の大がかりな改良が施された。今回の大幅改良は、セダンとワゴンのツーリングに共通する内容。
エクステリアは、フロントを中心にフェイスリフト。キドニーグリル回りの処理や、バンパーのエアインテークの形状が新しい。キセノンヘッドライトは全車に標準装備。アダプティブLEDヘッドライトは、オプションで用意した。リア周りでは、バンパーやテールランプが新デザイン。
ボディサイドでは、ドアミラーにウインカーが組み込まれたのが、大幅改良モデルの識別点。アルミホイールのデザインも一新された。室内は、「iドライブ」のコントロールディスプレイをワイド化し、クロームトリムを追加。収納部やカップホルダーは、容量を大型化し、利便性を引き上げている。
メカニズム面では、V型8気筒ガソリンエンジンがパワーアップ。直噴4.4リットルV8ターボを積む「550i」グレードは、最大出力450ps、最大トルク66.3kgmを引き出す。現行の407ps、61.2kgmに対して、43ps、5.1kgmの上乗せ。
550iグレードのセダンの場合、0-100km/h加速は4.6秒と、現行の5.0秒よりも0.4秒短縮。それでいて、欧州複合モード燃費は11.6km/リットル、CO2排出量は199g/kmと良好な数値を達成している。