【新聞ウォッチ】過熱する燃費競争、トヨタ、次世代プリウスで “倍返し”

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年8月30日付

●軽自動車税「増税は弱い者いじめ」スズキ会長が反対表明 (読売・8面)

●TPP来月首席官交渉、10月合意目指し米で開催 (朝日・1面)

●ホンダ挑戦の系譜、「ラストチャンス」女性を意識 (朝日・8面)

●ガソリン軽商用車から撤退,三菱自、来春めどOEM販売に (朝日・10面)

●次世代プリウス「燃費10%改善」トヨタが方針(朝日・10面)

●パナ、スマホ撤退へ、個人向け海外勢に押され(毎日・7面)

●SAI燃費22.4キロに向上、トヨタ(毎日・7面)

●新型リニア505キロ (産経・1面)

●軽トラ「キャリイ」14年ぶり全面改良、スズキ (東京・7面)

●自動運転車相次ぐ開発参入、ロボカー競争熱く(東京・26面)

●ルノー、ナンバー2が辞任(日経・7面)

●東南アジア車市場、踊り場に、7月5%減、タイ、首位から転落(日経・9面)

●デンソー社長「安全技術を強化」シャープ出資前向き(日経・13面)

●トヨタ、新退職金制度を導入(日経・13面)

ひとくちコメント

「やられたらやり返す」「倍返しだ!」。TBS系の人気連続ドラマ「半沢直樹」の決めセリフではないが、トヨタ自動車でハイブリッド車(HV)の開発責任者である小木曽聡常務役員が、次世代モデルの『プリウス』の燃費効率を「現行モデルに比べて10%改善することを目指す」と表明したという。

米ミシガン州デトロイトで開かれたHVの説明会でアピールしたもので、29日付の日経夕刊に続いて、きょうも朝日や産経などが取り上げている。

記事によると、小木曽氏は、3代目となる現行プリウスまで全面改良のたびに「10%ずつ燃費を改善してきた」と指摘した上で、「この改善率を維持するのは難しくなっているが、だからこそやる気になっている」と話し、次期型でも10%改善を狙う考えを示したそうだ。

現行のプリウスの燃費はガソリン1リットルあたり32.6km。それを10%改善すれば、単純計算で36キロ程度になる。もっとも、ホンダが9月5日に発表する新型の『フィットHV』の燃費は36. 4km/リットルと同クラスのトヨタの『アクア』を抜く。

HVではトレンドセッターのトヨタの開発陣としては穏やかではない。小木曽氏の発言からは、ドラマのように「10倍返し」でも気がすまないほどのくやしさが伝わってくる。

《福田俊之》

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