米国オレゴン州政府駐日代表部は東京ビッグサイトで開催された「PV JAPAN2013」(7月24日~26日)に画期的な浄水システムを出展した。それは同州の企業、プラリティクスが開発した「ソーラーバッグ」と呼ばれるものだ。
すごいところは、太陽の光を当てるだけで泥水が飲み水に変わってしまうことだ。しかも携帯でき、袋状なのでかさばらない。災害対策やキャンプなどにうってつけの商品と言えるだろう。
「袋の中にはナノテクノロジー技術が施されたメッシュが入っていて、太陽の光によって引き起こされる5種類の化学反応によって、水の中に含まれるバクテリアやウイルスなどの汚染物質を破壊、殺菌するのです」と同代表部の関係者は説明する。
使い方も至って簡単で、泥水を備え付けの濾過袋に通してソーラーバッグに入れる。これはゴミなどを取り除くためだ。そして、付属品のボトルに入った液体を1滴垂らす。するど、泥水が青色に変化し、太陽の光に当てると、青色の水がだんだんと透明になっていく。
「透明になると、飲むことができる状態で、晴れた日で3時間、曇りの日で6時間ぐらいかかります」と同関係者は話し、500回以上使用可能とのことだ。容量は3リットルで、価格は80ドルほど。すでに50か国以上で使用されており、これから日本での販売も行っていきたいという。現在、そのための販売代理店を募集しているそうだ。