米国の自動車大手、フォードモーターが新興国向けに開発したSUV、新型『エコスポーツ』。同車のインドでの受注が、大きく伸びていることが分かった。
初代エコスポーツは2003年に発表。ブラジルで生産され、主に南米で販売された小型SUVだ。ブラジルなどの南米市場では、累計70万台を売り上げた人気車種で、2004年からはメキシコにも投入されている。
2012年4月の北京モーターショー12で初公開された新型エコスポーツは、フォードモーターのコンパクトカー、『フィエスタ』の車台をベースに開発。主に都市部に住む若い世代をターゲットに、軽快感のあるコンパクトなSUVフォルムとした。
搭載するのは、フォードモーター自慢の環境エンジン、「エコブースト」。複数が用意されるエコブーストを代表するユニットが、1.0リットル直噴3気筒ガソリンターボだ。同社によると、クラスの新基準となる燃費性能を実現しているという。
新型エコスポーツは、ブラジルなどの南米だけでなく、インドやASEAN、中国など、世界の新興市場で販売されるグローバルSUV。2013年6月、インド向けモデルの生産が、チェンナイ工場で開始されたばかり。
7月16日、フォードインディアは、新型エコスポーツの受注台数が3万台を超えたと発表。受注開始から、わずか17日での受注3万台突破は、異例のペース。
フォードインディアのJoginder Singh社長は、「新型エコスポーツは、予想を超える受注を獲得した。顧客は新型エコスポーツのバリューフォーマネーに魅力を感じているようだ」とコメントしている。