ヤマハ発動機の柳弘之社長は7月3日、都内で会見し、従来よりも約20%燃費を向上した125ccクラスのスクーター用エンジンを2014年末に市場投入する計画を明らかにした。
柳社長は、エンジンの低燃費化について「次世代FI(電子制御燃料噴射システム)技術、高トルク・ハイギアード化、低ロス馬力で実現していくめどがつき、来年末に市場に投入する予定」と述べた。
このうち次世代FI技術は混合気濃度を学習制御で最適化するとともに使用環境に合わせてシステムをミニマム化するというもの。高トルク・ハイギアード化はエンジン使用領域の低回転化、混合気の流動強化で燃費改善を図る。低ロス馬力はエンジン、駆動系、車体のフリクションロスで実現するとしている。
さらに柳社長は、新開発エンジンを核にして、骨格、機能、外観で「それぞれバリエーションさせながら多様性、個性、新しさを造り商品展開するプラットフォーム戦略を進める」と述べた。