米国Space Systems/Loral(SSL)は6月12日、スカパーJSATと通信衛星「JCSAT-14」の供給契約を結んだと発表した。
商業静止衛星のリーディングプロバイダであるSSLは世界屈指の規模を誇る衛星や宇宙船システムの組み立て・統合を手掛ける。
日本で唯一の衛星通信事業者のスカパーJSATは合計16機の衛星を保有する。
JCSAT-14は東経154度の静止軌道で運用中の「JCSAT-2A」の後継機。アジア・太平洋地域の通信インフラ需要の高まりを受けて、今回の衛星導入が決定した。
SSLのJohn Celli会長は「スカパーJSAT社との契約は光栄だ。両社の関係が長く続き、後に成功だったと振り返ることができればいい。SSLは最高の品質と信頼性に対する責任を共有する」とコメントしている。
JCSAT-14のトランスポンダは44本(Cバンド26本、Kuバンド18本)。Kuバンドについては、従来から搭載している日本全域を覆う日本ビームに加え、新たにアジア・太平洋地域をカバーする国際ビームを搭載する。
JCSAT-14の打ち上げ時期は2015年下期の予定。寿命は15年以上とされる。