昨年12月、睡眠導入剤を大量に摂取した状態で乗用車を運転中、三重県鈴鹿市内で死亡事故を起こしたとして、三重県警は23日、大紀町内に在住する49歳の男を危険運転致死容疑で再逮捕した。事故を起こしたことについては大筋で認めているという。
三重県警・鈴鹿署によると、問題の事故は2012年12月14日の午後4時15分ごろ発生している。鈴鹿市桜島町1丁目付近の市道を走行していた乗用車が路外に逸脱。伊勢鉄道・玉垣駅前ロータリーに立っていた33歳の男性に衝突した。
男性は全身強打でまもなく死亡。警察はクルマを運転していた49歳の男を逮捕したが、男は意識が朦朧とした状態。自動車運転過失傷害の現行犯で逮捕したが。事情聴取ができない状態だったことから後に釈放。以後は任意で調べを行ってきた。
男の血中からは睡眠導入剤の成分を検出。事故当時は規定量の7倍を摂取していたことがわかった。
この事故の直前、約400m離れた場所で軽トラックへの当て逃げを起こしていたことも後に判明。警察では「薬物摂取の影響で正常に運転できる状態ではなかった」として、危険運転致死容疑で23日に再逮捕した。
聴取に対して男は「事故を起こしたことは間違いないが、原因はわからない」と供述しているようだ。