日産自動車は5月10日の決算発表で、今期(2014年3月期)の連結業績予想を公表した。今期から新会計基準を採用し、営業利益は前期比17%増の6100億円と比較的小幅な増益を見込む。
新たな会計基準によって、収益のひとつの柱である中国合弁会社の営業利益は持分法適用となり、除外される。純利益への影響はない。前期と同じ基準で集計すると、今期の営業利益予想は7000億円で34%の増益に相当する。
今期の世界販売は、北米や中国を中心に全地域での拡大を見込み、8%増の530万台を計画した。前期に続く過去最高となる。売上高は8%増の10兆3700億円、純利益は23%増の4200億円を予想した。
前提の為替レートは1ドル95円、1ユーロ122円とし、円安による営業利益段階での増益要因は2250億円を見込んでいる。
カルロス・ゴーン社長は「価格競争環境は引き続き米国などで厳しいが、16年度のグローバルシェア8%の中期目標に向け、着実に歩を進めたい」と語った。