世界ツーリングカー選手権(WTCC)第3戦が4月28日、スロバキアのスロバキアリンクで開催された。ホンダ シビック WTCCはスロバキアリンクでの予選で1、2、3番手を獲得し、決勝レースに臨んだ。午前8時45分から行われたウォームアップセッションでもノルベルト・ミケリス選手がトップタイムをマークし、シビック WTCCの好調さをアピールした。午後2時50分にスタートが切られたレース1では、ガブリエーレ・タルクィーニ選手(ホンダ)がポールポジション、そしてチームメートのティアゴ・モンテイロ選手が2番手、ミケリス選手が3番手から、それぞれのポジションを守る好スタートを見せ、シビックWTCCの1-2-3態勢を形成した。その後、後続の激しいポジション争いをよそに、タルクィーニ選手は安定した走りでトップをキープ。2番手のモンテイロ選手と3番手のミケリス選手は接戦を繰り広げながらも、それぞれのポジションをしっかりと守りながら周回を重ねた。10周のレースはそのままチェッカーを迎え、シビックWTCCは1-2-3フィニッシュを達成。タルクィーニ選手のWTCC 18回目の勝利は、ホンダに初優勝をもたらすものとなった。レース2はリバースグリッドで、タルクィーニ選手は10番手、モンテイロ選手は9番手、ミケリス選手は8番手からのスタートとなり、午後3時50分にスタートが切られた。1周目にモンテイロ選手が4番手、タルクィーニ選手が6番手へとポジションアップに成功。しかし、モンテイロ選手は2周目に後続車と接触し、7番手に順位を落とした。これによりタルクィーニ選手は5番手に浮上、さらに上位を目指す。ここから激しい接近戦が幕を開け、レース終了までテール・トゥ・ノーズのポジション争いとなった。4周目終了時点でタルクィーニ選手が5番手、モンテイロ選手が6番手となり、6周目終了時点では2選手ともにポジションを1つ上げ、それぞれ4番手、5番手に浮上した。そして9周目、3台による激しい2番手争いを繰り広げていたタルクィーニ選手がポジションを3番手に上げ、表彰台圏内に入った。そのポジションを守りきり、レースは終了。タルクィーニ選手はレース1、レース2で連続表彰台を獲得した。モンテイロ選手は5位、ミケリス選手は終盤まで8番手のポジションを守っていたが、最終ラップで大きく順位を落とし、21位でレースを終えた。シリーズポイントはタルクィーニ選手が96ポイントでランキング2位。モンテイロ選手は46ポイントで8位に浮上した。ホンダはマニュファクチャラーズポイントを240に伸ばし、1位をキープしている。■レース11位:ガブリエーレ・タルクィーニ ホンダ2位:ティアゴ・モンテイロ ホンダ3位:ノルベルト・ミケリス ホンダ4位:イヴァン・ミュラー シボレー5位:トム・コロネル BMW6位:ジェイムズ・ナッシュ シボレー■レース21位:トム・コロネル BMW2位:イヴァン・ミュラー シボレー3位:ガブリエーレ・タルクィーニ ホンダ4位:ロブ・ハフ セアト5位:ティアゴ・モンテイロ ホンダ6位:ペペ・オリオラ セアト■ポイントスタンディング1位:イヴァン・ミュラー シボレー 120P2位:ガブリエーレ・タルクィーニ ホンダ 96P3位:マイケル・ニュケア シボレー 57P4位:トム・チルトン シボレー 55P5位:ジェイムズ・ナッシュ シボレー 51P6位:ペペ・オリオラ セアト 49P■マニュファクチャラー1位 ホンダ 240P2位 ラーダ 129P