日本車輌製造3月期決算、N700A受注など好調で期末受注残が過去最高に

鉄道 企業動向

日本車輌製造が発表した2013年3月期連結決算は、営業利益が前年同期比67.5%減の20億0900万円と大幅減益となった。

売上高は同2.5%減の830億1700万円と小幅な減収だった。鉄道車両事業では、米国向け二階建て電車や台湾向け傾斜式特急電車など、海外向け車両が増加したものの、国内向け車両が減少した。

収益は、鉄道車両において新型車両案件が多く、製作初期費用が増加したことなどから、経常利益は同66.4%減の20億9500万円となった。当期純利益は同64.3%減の15億9700万円となった。

一方、当期末の受注残高は1849億円で、過去最高の期末受注残高となっている。内訳は、JR各社向け車両ではN700A新幹線電車など225億円、公営・民営鉄道向け車両209億円、海外向け車両1250億円など鉄道車両事業で1683億円、輸送用機器56億円、鉄構60億円など、輸送用機器・鉄構事業で116億円、建設機械事業で22億円、その他27億円となっている。

今期の通期業績見通しは、過去に受注した鉄道車両の大型案件が売上計上の時期を迎えるため、売上高が同48.2%増の1230億円と大幅増収を予想する。

収益も営業利益は同323.0%増の85億円、経常利益が同267.5%増の77億円、純利益が同263.0%増の58億円となる見通し。

《レスポンス編集部》

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