北陸新幹線長野~金沢間(2015年春開業予定)に並行する在来線のうち、新潟県内の区間を引き継ぐえちごトキめき鉄道(新潟県直江津市)は経営基本計画を取りまとめ、4月26日の取締役会で承認した。3月に発表した経営基本計画案に対する一般からの意見などを反映した。
列車の運行方法は、経営基本計画案では「2両以下の編成ではワンマンの運転」としていたが、今回発表した経営基本計画では、2両以下ワンマン運転を基本としつつ、長大トンネルがある日本海ひすいライン(現在の北陸本線)は「当分の間ラッシュ時に2両編成で運行する場合など」に乗務員を2人体制にするものとした。
妙高はねうまライン(現在の信越本線)では、JR東日本からロングシート仕様のE127系電車を譲り受けて運用する。ボックスシートを設置して欲しいとの意見に対し「当面、改修する予定はない」としつつ、「開業後の利用状況を見ながら必要性を検討」するとしている。
運賃水準は、2010年の経営計画では現行運賃の1.6倍としていたが、新潟県や沿線自治体による安定経営のための支援などにより「1.3倍程度まで引き下げても経営が成り立つ見通し」としており、さらに「今後一層の抑制を検討」するものとしていることから、1.3倍以下になる公算が高まった。
今後は下期に鉄道事業の許可を申請する予定。具体的なダイヤは2014年度下期に決め、2014年度末の開業を目指す。