ボーイング1-3月期決算は増収増益、マックナーニ会長「最大優先事項は787のデリバリー再開」

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ボーイングが発表した2013年1-3月期(第1四半期)の連結決算は、営業利益は前年同期比2%増の15億2800万ドルと増益となった。

売上高は同3%増の188億9300万ドルと増収だった。主要ビジネスが順調に推移した。

民間航空機部門は、787型機のバッテリー問題による出荷停止があったものの、737、777両型機の生産能力を増強した。防衛・宇宙・安全保障部門も好調さを継続している。

営業利益は訴訟判決関連の影響から低い伸び率となったが、純利益は同20%増の11億0600万ドルと大幅増益だった。

民間航空機部門は、第1四半期には、過去最多となる月産8.3機体制で製造を開始した777型機の初号機をデリバリーした。航空宇宙専門技術者労働組合(SPEEA)との間で4年間の延長契約を締結し、4月には737型機プログラムでも過去最多となる月産38機体制での初号機をデリバリーした。

第1四半期のネット受注機数は209機、受注残は4400機以上で、金額ベースでは過去最高の3240億ドルとなっている。

通期業績見通しは前回予想を据え置いた。

ボーイングのジム・マックナーニ会長、社長兼CEOは「今後の最大優先事項は787型機の運航再開とデリバリーの再開。今年度の予測は確固たるものであり、業績、デリバリー予測に変更はしない。民間航空機部門では製造レート増に注力し続け、開発中のプログラムは確実に進める。そして、防衛、宇宙分野での主要ビジネスとその関連ビジネス、国際市場においても引き続き拡大を続ける」とコメント。

第1四半期中のネット受注額は200億ドルで、受注残高は今四半期当初の3900億ドルから3920億ドルに増加し、これまでの最高記録を更新している。

《レスポンス編集部》

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