ホンダの中国現地法人である本田技研工業投資有限公司は、20日より開催中の上海モーターショー2013において、デザインコンセプトモデル「Acura Consept SUV-X」をワールドプレミア。同時に3年後を目標に中国国内で現地生産し、販売すると発表した。
「Acura Consept SUV-X」が発表された会場は、ホンダと並ぶ広々とした空間。そこでは、今年1月、北米で発表したラグジュアリー・フラッグシップセダン「Acura RLX」や次世代スーパースポーツ「NSXコンセプト」も同時に出展。中国国内で販売されるAcuraの全ラインナップを展示するなど、中国国内で販売攻勢を強化する配置となった。
「Acura Consept SUV-X」についてのスペックは、エンジンや車両寸法に至るまで一切明らかにされていない。展示車両を見る限り、ボディはボンネットからサイドビューまで堂々としたボリュームを感じさせ、存在感あふれるデザイン。ホンダは「エモーショナルでシャープなスタイリングや走行性能、小型車としての環境性能、そしてSUVの高いユーティリティー性能を高次元で融合」した新世代SUVとしており、中国以外のグローバルな展開が行われるとみられる(Acuraブランドの展開がない日本は除く)。
中国での現地生産化に乗り出した背景として、ホンダは欧米メーカーの現地生産化が進んでいる今、価格競争では圧倒的な差が付いてしまったことが大きいと話す。高級ブランドとしての立ち位置には獲得できたものの、いざユーザーが購入するとなれば価格差はいかんともしがたい。現地生産化によって中国市場でのAcuraブランドが広く浸透することを狙いたいという。生産工場など具体的なことはこれから詰めていくことになる。