映画「探偵はBARにいる」のプロデューサーを務める東映の須藤泰司氏は4月17日、光岡自動車が都内で開いた特別仕様車の発表会に出席し、劇中に登場する主人公の相棒の愛車に光岡『ビュート(初代モデル)』を起用した秘話などを披露した。
須藤氏は「この映画はハードボイルドを基本にしているが、その一方でコメディ色の非常に強い映画。コメディ色が強い場合に、登場人物も含めて喜怒哀楽をきちんとださないとドラマが盛り上がらないところがある」と解説。
その上で「主人公の(『探偵』を演じる)大泉洋さんは喜怒哀楽を出させるとピカイチの方。その相棒が松田龍平さん扮する『高田』という男で、このコンビが乗る車があり、それを映画の企画の段階で探さなくてはいけないということになった」と経緯を述べた。
「それで喜怒哀楽、コメディの部分にも対応するということで、沢山の車をみたが、最終的にたどり着いたのがビュートだった。とにかく表情がある。例えば彼が雪の中を走っていると必死になっているような顔になるし、海岸線を軽快に走っているとそれなりに楽しそうな顔になったりする、そういう表情がバッチリでる」と評価。
さらに「彼は高田や探偵がやさしくものを頼まないとエンジンがかからないという非常に人間的な設定もあり、そういったところもビュートは人間的に対処してくれて、非常に良いスパイスになっているのではないかと思う」と述べた。