福岡市交通局、七隈線延伸区間の工事施行認可を取得…2020年度開業目指す

鉄道 行政
七隈線の天神南駅ホームに停車中の3000系電車。ここから約1.6km先の博多駅まで延伸する。
  • 七隈線の天神南駅ホームに停車中の3000系電車。ここから約1.6km先の博多駅まで延伸する。
  • 今回認可された七隈線天神南~博多間。地下トンネルの大半はシールド工法で建設される。

福岡市交通局は4月11日、市営地下鉄七隈線の延伸計画区間(天神南~博多間約1.6km、建設距離は約1.4km)について、鉄道事業法に基づく工事施行認可を受けたと発表した。2013年度中に着工し、2020年度の開業を目指す。

七隈線は2005年、福岡市西区の橋本駅から中央区の天神南駅までを結ぶ12.0kmの区間が開業した。鉄の車輪を備えた鉄道車両が鉄のレール上を走行する普通鉄道だが、動力はリニアモーターを採用している。

延伸区間は営業上の手続きである鉄道事業許可を2012年6月に受けており、福岡市は引き続き工事の手続きである工事施行認可を同年12月に申請していた。今回認可されたのは主に土木構造物の施設で、残りの電気施設などについては6月までに申請するとしている。

申請によると、天神南駅の終端部から祇園町西交差点付近まで国道202号(国体道路)、祇園町西交差点付近から博多駅まではかた駅前通りの地下に線路を建設。祇園町西交差点の南東側に中間駅(仮称)を設ける。建設費は約450億円で、乗車人員は約6万8000人(新規利用者数は約2万1000人)を見込んでいる。

《草町義和》

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