米国で3月27日に開幕したニューヨークモーターショー13。三菱自動車のブースでは、2014年初頭の『アウトランダーPHEV』の北米投入を前に、同車の詳細が明かにされている。
アウトランダーPHEVは、新型『アウトランダー』をベースに開発された市販プラグインハイブリッド車(PHV)。『i-MiEV』で培ったEV技術、『ランサーエボリューション』で鍛えた4WD技術、『パジェロ』で築いたSUVのノウハウを結集。三菱自動車は、「SUVとしては世界初のプラグインハイブリッド車」と胸を張る。
北米仕様のPHVシステムも、すでに発売された日本仕様と変わらない。三菱自動車が独自開発した、EV派生の「プラグインハイブリッドEVシステム」を採用。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力117ps、最大トルク18.9kgm)を基本に、前後に2個のモーター(最大出力はそれぞれ82ps)を搭載し、4輪を駆動する。
日常は環境に優しいEV走行とし、遠出の際はモーター主体のハイブリッド走行に切り替わる。二次電池は、蓄電容量12kWhのリチウムイオンバッテリー。充電時間はおよそ4時間。急速チャージャーを利用すれば、80%の容量を30分で充電できる。
三菱自動車の米国法人、三菱モータースノースアメリカはニューヨークモーターショー13において、「アウトランダーPHEVは、大手自動車メーカーとしては初めて、内燃機関エンジンとPHVシステムの両方のパワーソースを備えた車」と説明。会場には、カットモデルも展示し、先進のシステムであることをアピールしていた。