ポルシェのドイツ本社は3月28日、新型『911』ベースのレーシングカー、『911 RSR』を発表した。ルマン24時間レースをはじめ、WEC(世界耐久選手権)に投入される。
911 RSRは、現行の『911 GT3 RSR』の後継モデル。911 GT3 RSRは、多くのモータースポーツで活躍。米国では2005年、ALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)に投入され、輝かしい戦績を残した。
今回発表された911 RSRは、新型ポルシェ911(991型)がベース。911 GT3 RSRは、先代ポルシェ911(997型)がベースだった。997型と最新の991型との大きな違いが、100mm延長されたホイールベース。これは、主にポルシェのモータースポーツ部門からの要求による部分が大きいとされている。
911 RSRのリアには、911 GT3 RSRから受け継いだ排気量4.0リットルの水平対向6気筒ガソリンエンジンを搭載。各部の熟成が図られており、最大出力は460psを発生する。トランスミッションは、パドルシフトの6速シーケンシャル。
徹底した軽量化が施されているのも、911 RSRの特徴。例えば、前後のマッドガード、リアのエンジンリッド、フロントのトランクリッド、ドア、アンダーボディ、ホイールアーチ、リアウイング、ダッシュボード、センターコンソールはカーボンファイバー製。また、全てのウインドウガラスは、軽量で薄いポリカーボネート製とした。バッテリーも、リチウムイオンに置き換えている。