スウェーデンのボルボカーズは3月5日、スイスで開幕したジュネーブモーターショー13において、『V60プラグインハイブリッド』の改良モデルをワールドプレミアした。
V60プラグインハイブリッドは、『V60』をベースに開発されたボルボカーズ初の市販PHV。2011年3月、ジュネーブモーターショー11に、コンセプトカーとして出品された後、ボルボカーズは2011年10月に量産化を決定。2013年モデルとして、まずは1000台が生産された。
V60プラグインハイブリッドは、ディーゼルエンジンを基本としたシステムを採用。2.4リットル直列5気筒ターボディーゼルエンジンは、最大出力が215ps、最大トルクが44.9kgm。リアアクスルに、最大出力70psを発生するモーターをレイアウトする4WDとなる。二次電池は蓄電容量11.2kWhのリチウムイオンバッテリーで、トランスミッションは6速AT。ボルボカーズは、「ディーゼルの市販PHVは世界初」と胸を張る。
モーター単独で最大50km走行できるEVモードを備えることもあり、環境性能に優れる。欧州複合モード燃費は55.5km/リットル、CO2排出量は48g/km。ボルボカーズによると、最大航続可能距離は1000kmだという。
ボルボカーズは今回、ジュネーブモーターショー13でV60プラグインハイブリッドの改良モデルを初公開。その内容は、同時に発表されたV60と『S60』に準じており、内外装のリファインが中心だ。
外観は、新デザインのヘッドランプやバンパー、フロントグリルを採用。フロントグリルは、開口部をワイド化。ヘッドランプは、2灯デザインに変更した。LEDを使ったテールランプやエグゾーストパイプ、アルミホイールのデザインも新しい。
室内には新デザインのスポーツシートを装備し、サポート性や快適性や高める。内装色は見直され、新しいウッドパネルや「Sensus Connected Touch」と呼ばれる車載コネクティビリティも採用。また、新型『V40』のアダプティブデジタルディスプレイも、新たに装備されている。