7日開幕したジャパンインターナショナルボートショー2013。ホンダブースには、免許不要で操縦、航行できるカタマラン(双胴)カヤックキットが展示されている。
展示されたカタマランカヤックキットは、レーシングカーデザイナーで知られる由良拓也氏が代表のムーンクラフトが設計、製造を手掛けたもので、全長3.3m以下のカヤック2艇を並列に固定するフレームに2馬力の船外機を装備した。
ムーンクラフトの由良拓也代表は「たまたまバイキングカヤックジャパンとの出会いがあって、限定2馬力のルールにはまる艇なので、動力を付けたら面白いな、カタマランにしてみようと思って色々と考えた」のがきっかけと明かす。
「スカッパーホールにフレームを貫通させてマウントする構造で、レーザーでカヤック本体をスキャナーして3D図面を起こし、専用のキットフレームを製作した」としているが、実際には「エンジンの位置や角度など何回も試行錯誤した」という。
ムーンクラフト製のカタマランカヤックキットは、バイキングカヤックジャパンのカヤックを取り扱うワールドダイレクトが販売元になる。ワールドダイレクトのグレアム・セイヤCEOは「今年のゴールデンウィーク前までには販売を開始したい」としている。
価格は未定だが、カヤック2艇、船外機含むキット合計で30万円台になる見通し。
ムーンクラフトではバイキングカヤック以外の銘柄のキットも設計、製作するとしており、その際の販売もワールドダイレクトが担当するという。