アウディのドイツ本社は2月25日、4WDシステムの「クワトロ」搭載車の累計生産台数が、500万台に到達したと発表した。
同社が最初のクワトロ搭載車を発表したのは、1980年のジュネーブモーターショー。最大出力200psのエンジンを積むクーペ、アウディ『クワトロ』で、当初は限定生産の計画だった。しかし、パワフルなエンジンと4WDシステムのクワトロのコンビネーションによるスポーティな走行性能が評価され、1991年まで改良を続けながら継続生産されている。
記念すべき500万台目のクワトロ搭載車は、『A6オールロード』。2月25日、ドイツのネッカースウルム工場から、ラインオフした。同工場のスタッフが、500万台目の出荷を祝福した。
現在アウディは、全車種にクワトロを設定。そのモデルバリエーションは、欧州では140以上を数える。アウディによると、他のプレミアムブランドで、これだけ4WD車の販売比率が高いメーカーはないという。
アウディ取締役会のルパート・シュタートラー会長は、「クワトロはブランドのキーの一つであり、アウディの成功の歴史において、大きな要素を占めてきた。今後も新技術の開発を続けていく」と述べている。