気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2013年2月21日付
●TPP「参院選前に結論」首相(読売・1面)
●「アルトエコ」リッター33キロ(読売・8面)
●超小型車乗り心地は?子育てママが“採点”(読売・8面)
●シャープ経営計画延期へ、公表4月以降、提携・売却遅れ(朝日・3面)
●ガソリン続く高騰、円安響き10カ月ぶり155円台(朝日・9面)
●トヨタ来年は950万台計画、グループでは初の1000万台超(産経・10面)
●スポーツカー、ディーゼル人気後押し、マニュアル車復権アクセル(東京・7面)
●想定レート円安に、今期業績に上ぶれ余地(日経・3面)
●米自動車復活日本勢の壁、円安、北米で競争激化、TPP日本参加反対の動き(日経・7面)
●東京マラソン 企業も競争、広告効果、他業種から注目(日経・39面)
●787配線設計ミス、全日空緊急着陸「発煙の関連低い」運輸安全委(日経・43面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車のイメージCMには、人気まんが「ドラえもん」がしばしば登場するが、きょうの新聞広告でもドラえもんの大きな顔が紙面を飾っている。トヨタの全面カラー広告を掲載したのは読売、朝日、毎日の3紙だが、メインコピーは「1,2! HYBRID」。
2012年の国内新車販売台数のうち、乗用車ブランド別ランキングでトヨタのハイブリッド車「プリウス」が1位、「アクア」が2位がになったことから、1と2の数字を使って「ワンツーフィニッシュ」をアピールした広告である。
ただ、ドラえもんは、その“快挙”には冷静沈着。セリフも「だけど、うぬぼれちゃ、だめだよ。きみたちのやることは、まだまだ、あるのだから」と極めてクール。しかも「未来は、これからだ」と叱咤激励も忘れない。
「勝って兜の緒を締めよ」という言葉があるようにトヨタのような「勝ち組」の企業で怖いのは社員の慢心である。この広告は読者にアピールするというよりも、ドラえもんが豊田章男社長の社員に向けたメッセージを“代弁”したと思えばわかりやすい。