ホンダは鉄とアルミを結合する技術を開発し、2013年3月に米国で発売するアキュラの新型『RLX』のドアに採用すると発表した。
開発責任者を務める本田技術研究所の田野口健一研究員は「今回、埼玉製作所で(結合技術を)立ち上げたが、順次、世界の生産拠点に出していきたい。狭山で技術構築して、それを全世界に展開していく」と述べる。
また採用車種についても「グローバル機種に展開できるように検討を進めている。今のところうちの中では上級、ミドルクラスの車種からを考えている」と語った。
新開発した接合技術は新日鉄住金製の高防食鋼板の採用や、鋼板とアルミパネルを重ねて2段階に折り曲げる形状および、その際に使う低弾性接着剤の採用によって実現した。
田野口氏は「低弾性接着剤はホンダで開発した材料、これについては現時点ですでに各地で調達可能。鋼板はかなり特殊なものなので、全世界で展開すると現地で材料を探すことが必要になってくる」としている。